バーク堆肥ってどんな堆肥?バーク堆肥に含まれる成分とデメリットとは?
バーク堆肥とは土壌改良剤のひとつで樹木の皮を発酵させた堆肥です。
バーク堆肥は完全に発酵するのに長い時間がかかるので堆肥化するときには発酵促進のために油かす、鶏フン、尿素などを混合して作ります。
広葉樹の皮より針葉樹の皮のほうが生育阻害物質が多く含まれるため 広葉樹の樹皮を原料としているバーク堆肥のほうが良質 とされています。
発酵が完全に終わっていない未熟なバーク堆肥を土に混ぜると野菜の成長を阻害する成分も含まれるので、バーク堆肥を購入するときには完全に発酵しているか注意が必要です。
完全に発酵しているバーク堆肥を選ぶには色が黒っぽいもの、粒度が細かいものを選ぶと良いでしょう。
バーク堆肥の成分の特徴としては 炭素率が高く、窒素成分がほとんど含まれていない という特徴があります。
バーク堆肥のデメリットは炭素率が他の堆肥と比べると高いので多量に畑に入れると 窒素不足による生育不良を起こす 恐れがあります。
バーク堆肥の入れすぎには注意が必要ですね!
逆にバーク堆肥は肥料効果が少ないので使用するときは他の肥料と混ぜて土に投入したほうがいいでしょう!
バーク堆肥が土や野菜に与える効果や影響は…?
バーク堆肥の効果のメリットとしては 高い土壌改良の効果 があります。
繊維質を多く含むバーク堆肥は空気や水、肥料成分をよく含み土をふかふかにしてくれる効果があります。
しかもバーク堆肥の繊維質は微生物が分解するのに長い時間がかかるため、この 高い土壌改良効果が長く続く のがバーク堆肥の長所です。
そしてこのバーク堆肥を微生物が分解するのに時間がかかるというのがさらにいろんな微生物の増加につながり、土の中にいろんな微生物が増えることで土壌微生物のバランスがよくなり 連作障害の抑制 につながります。
この連作障害の軽減は毎年同じような種類の野菜を育てる小さな家庭菜園の畑にはかなり有用な効果になりますね!
もう一つバーク堆肥の効果としては土の上に敷き詰めることでマルチングの効果もあります。
夏場は雑草の抑制効果や土の乾燥の防止対策、そして雨の泥はねによる病気の防止対策に、冬場はバーク堆肥を敷き詰めることによる保温効果で土の凍結の防止になります。
まさに自然の『マルチング』といったかんじですね!
バーク堆肥の3つの特徴と効果のまとめ!
①土壌の改良効果
通気性・排水性・保水性の長期間の改善
②土壌微生物の増加を促進する効果
土の微生物のバランスがよくなることで連作障害の改善
③マルチング効果
株元に敷き詰めることで雑草防止・乾燥防止・泥はねによる病気の防止
もともと粘土質の多かった私の家庭菜園の畑にはバーク堆肥はぴったりの堆肥かも知れませんね!
水はけの改善にもなりそうでバーク堆肥は積極的に使っていきたい堆肥ですね!