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家庭菜園に石灰は必要?石灰が土作りに与える2つの効果とは!
家庭菜園で石灰を使用する必要があるのかどうか。。。
家庭菜園で石灰を使用する理由は主に2つの理由があります。
1つ目は菜園畑の土壌の酸度矯正で2つ目は土壌のカルシウムの補給です。
土壌は雨の影響によりアルカリ成分が地中に流されてどんどんと酸性化していきます。
酸性化した土壌では野菜の生育が悪くなってしまうので土壌を中和するために石灰資材が必要なのです。
またカルシウムが主成分の石灰は、野菜の栽培や雨による地中への流出で土壌に少なくなったカルシウムの補給に必要となります。
カルシウムは植物には不可欠なミネラル分で植物の細胞組織を強くしたり、根の生長を促進する効果があります。
土壌のカルシウムが不足すると野菜に悪い影響を与え、野菜の新芽の成長や根の生育が悪くなります。
トマトではカルシウムが不足すると実の先端が黒くなる尻腐れ病の原因となります。
土壌のカルシウム補給には石灰は欠かせない必要な資材といえるでしょう。
石灰は土壌中和とカルシウムの補給という2つの効果があり家庭菜園には必要な資材となります。
家庭菜園で使う主な石灰の種類は3種類!
家庭菜園で使う主な石灰資材は3種類あります。
家庭菜園には主に消石灰、苦土石灰、有機石灰などがよく使われていますが、それぞれの石灰には特徴があります。
目的に応じて必要な石灰を選び土に撒くことで、野菜栽培にとってより良い土作りを目指します。
消石灰の特徴
消石灰はアルカリ分の含有量が60パーセント前後とアルカリ度が高い特徴を持った石灰です。
アルカリ度が高いので殺菌力が高く土の消毒効果が期待できます。
また酸性度の高くなった土壌を速やかに中和することができる特徴を持っています。
しかし、消石灰を土に投入すると土壌の水分と反応し熱が発生するので、消石灰を使う場合は植え付けや肥料、堆肥を投入するまで2週間くらい期間をあけた方が良いでしょう。
消石灰はとても強い中和作用や熱反応があるため、使用するには注意が必要で家庭菜園の初心者には少し扱いづらい石灰資材といえそうです。
私も消石灰は使用したことはありません。
苦土石灰の特徴
苦土石灰はアルカリ分の含有量が55パーセント前後でゆっくりと土壌を中和していく特徴を持っています。
また野菜に必要なカルシウムのほかにもマグネシウムを含んでいるので土の栄養補給にも効果があります。
ゆっくりと効果を発揮するので散布直後の苗の植え付けにもそれほど影響はないので初心者にもとても扱いやすい石灰資材で、私も苦土石灰をよく使用しています。
有機石灰の特徴
有機石灰はアルカリ分の含有量が45パーセント前後で一番アルカリ度の低い石灰資材です。
有機石灰はカキやホタテなどの貝を粉末状にしたもので土への中和効果もゆっくりと効いてくる石灰資材なので入れすぎによる失敗が少ないのが特徴です。
海のミネラル分も豊富に含まれるので土の栄養分の補給にもなります。
中和効果は他の2つの石灰資材には劣るものの初心者にはとても扱いやすい石灰資材で、私もよく使用しています。
家庭菜園での石灰の撒き方
家庭菜園の畑での石灰の撒き方は使用する石灰の種類によって異なります。
酸性度が強い土を短時間で中和する必要がある場合は消石灰を撒きます。
消石灰は土の中の水と反応して熱が発生したり、また肥料の中の窒素成分と反応してアンモニアガスを発生させたりするので、肥料や堆肥を撒く2週間前に撒きしっかり土となじむように寝かせておきます。
酸性度がそれほど強くない土の場合は苦土石灰や有機石灰を撒きます。
消石灰よりもアルカリ度が低いのでゆっくりと土が中和していきます。
苦土石灰や有機石灰を撒く場合は堆肥や肥料も同時に撒いても消石灰ほど影響はありません。
石灰を撒くときは土の中で固まりにならないようにまんべんなく撒きしっかりと耕しましょう。