家庭菜園で使う主な堆肥の種類と特徴
家庭菜園の土づくりは立派な野菜を作るのにとても重要です。
土づくりは少しずつ土を改良しながらじっくり時間をかけてやらないと野菜作りに適した良い土にはなりません。
家庭菜園の土づくり、野菜作りに使用する堆肥にはいろいろな種類がありそれぞれが持つ効果や特徴は違います。
自分の畑に合った堆肥を土に混ぜて耕し野菜に良い土づくりを目指しましょう!
①牛糞堆肥の成分と効果
牛糞堆肥は牛糞におがくずやもみ殻、ワラやバークチップを混ぜて発酵させた堆肥です。
牛は草食性で大量の草を食べますが繊維分の約半分は体の中で分解できずにフンとして体外に排出されます。
牛糞堆肥の成分は肥料成分は少ないものの繊維分が多いのが特徴で土に混ぜるとゆっくりと分解され効果が長く持続します。
牛糞堆肥は土の水はけ、通気性、保水性の改善に効果を発揮し、土づくり効果が期待できます。
牛糞堆肥の肥料成分は鶏糞堆肥や豚糞堆肥に比べて低く、成分は窒素、リン酸、カリウムともに約2%前後の含有となっています。
②馬糞堆肥の成分と効果
馬糞堆肥は馬糞を馬房の敷きワラやもみ殻を混ぜて発酵させた堆肥です。
馬糞堆肥の特徴は牛糞堆肥よりも肥料成分は低めですが繊維質は牛糞堆肥よりも多く土をふかふかにする土壌改良効果は抜群です。
馬糞堆肥は畑の土の水はけ、通気性、保水性の改善には最適の堆肥です。
馬糞堆肥は畑の土づくり、土壌改良には一番効果的で、うちの畑も粘土成分が多く水はけが悪いので一番多く使用している堆肥です。
ただ価格的には馬糞堆肥は牛糞堆肥よりも少し高めです。
③豚糞堆肥の成分と効果
豚糞堆肥は牛糞堆肥や馬糞堆肥に比べて繊維成分は少ないですが、肥料成分は高く窒素分とリン酸が多く含まれていて肥料としての効果が高い堆肥です。
豚が食べているエサの種類で肥料成分の含有量は左右しますがだいたいの窒素、リン酸、カリウムの含有成分は約3%、5%、1%前後となっていて牛糞堆肥や馬糞堆肥に比べて豊富に肥料成分が含まれています。
ただ肥料成分が多いだけに土に入れすぎて肥料焼けにならないように注意が必要です!
④鶏糞堆肥の成分と効果
鶏糞堆肥の肥料成分は家畜糞堆肥の中で最も高く家庭菜園では肥料として元肥、追肥に使うのがおすすめ。
鶏糞堆肥は窒素、リン酸、カリウムの含有成分はそれぞれ約4%、6%、3%前後で他の堆肥と比べるとカルシウムが豊富に含まれているのが特徴です。
鶏糞堆肥は肥料としての効果が高い分、繊維成分がほとんどなく土の土壌改良、土づくりには向いていません。
また、鶏糞堆肥も豚糞堆肥と同様に畑に投入しすぎて肥料焼けにならないように注意が必要です。