セリ科の野菜の害虫だけど。。。かわいくて育ててしまうキアゲハの幼虫!
毎年、家庭菜園をしているとたくさんの昆虫たちと出会います。
この昆虫たちとの出会いも家庭菜園の楽しみとなっていますが、今回は家庭菜園でよく見かけるキアゲハの幼虫のことを書きたいと思います。
キアゲハはきれいな蝶々なんですが、実は家庭菜園の野菜たちにとっては害虫なんです。
キアゲハの成虫は野菜のセリ科の野菜、ミツバやニンジン、パセリなどに卵を産み付けていきます。
キアゲハが産み付けていった卵はふ化して幼虫となり、パセリやニンジン、ミツバの葉をエサに食べてしまうんです。
。。。なのでセリ科の野菜栽培のためには本当はキアゲハの幼虫は駆除しないといけないんですが。。。
ただ、あの大きくてきれいな蝶々になるキアゲハを駆除するのは気が引けてしまいます。
キアゲハだけ特別扱いして他の蛾の幼虫たちには悪いんですが。。。(汗)
セリ科の野菜をエサに食べてしまうキアゲハの幼虫ですが、私はいつもキアゲハの幼虫は菜園でそのまま見守ることにしています。
…というかキアゲハの幼虫の成長を見たいがために毎年パセリなどのセリ科の野菜を育てているという部分もあるかもしれません。。。(笑)
ウチの家庭菜園にくるキアゲハはこれまでニンジンとミツバに卵を産んでいくことが多く、パセリにはあまり産み付けられたことはありません。
卵は一粒ずつ産み付けていくので見つけづらく、まだ見たことはありませんが、ニンジンやミツバ、パセリの葉の食害を見つけたときに周りを探してみるとだいたいキアゲハの幼虫を見つけることができます。
キアゲハの幼虫は始めは黒い色に白い横しま模様のついたカラダをしています。
特徴があるのですぐにキアゲハの幼虫だと見分けがつきます。
まるで鳥のフンのように見えますね。
これは鳥などの外敵に見つかりづらいようになっているんですね~。
初めてキアゲハの幼虫を見る人にもキアゲハの幼虫は見分けがつきやすいです。
キアゲハの幼虫は1~4齢幼虫の時は黒っぽい色をしていてセリ科の野菜の葉をエサに成長し、脱皮を繰り返しながら最終的に黄緑色と黒の模様のきれいな終齢幼虫になります。
脱皮をして成長していくキアゲハの幼虫は、脱皮したあとの抜け殻もエサにして食べてしまうんです。。。
どうりで脱皮のしたあとの抜け殻が見つからないわけですね。。。
脱皮後の抜け殻をエサにして栄養はあるんでしょうかね~??
それにしても色鮮やかで本当にきれいなキアゲハの終齢幼虫。
触るとツノのような触角を出して威嚇してきます。
触角を出すと独特の匂いを出して外敵から身を守ります。
終齢幼虫になったキアゲハの幼虫はやがてサナギに変化しその年に羽化するか、または翌年の春に羽化してきれいなキアゲハの成虫になって飛び立ちます。
これまでウチの家庭菜園でもなんどかキアゲハの幼虫を育ててきましたがなかなか成虫までは育てることができていません。。。
2021年もミツバに2匹のキアゲハの幼虫が終齢幼虫まで育っていましたが、いつの間にかいなくなってしまいました。。。(泣)
だいたい終齢幼虫になってから行方知れずになるパターンが多いです。
もしかしたら蜂や鳥などに食べられてしまっているのかもしれません。。。
なかなか成虫の蝶になるまで育つというのは自然界の中では難しいのかもしれませんね。
いつか家庭菜園の野菜たちの栽培と共にキアゲハの幼虫も成虫の蝶になるまで育ててあげたいですね~。
ちなみに畑にキアゲハのエサになるセリ科の野菜がなくなっても市販のパセリやミツバを与えないように注意してください。
市販のパセリやミツバには農薬が使われている可能性が高いのでキアゲハの幼虫がエサにして食べるとキアゲハの幼虫が死んでしまいます。
キアゲハの幼虫を育てたい時は畑にたくさんセリ科の野菜を栽培してキアゲハの幼虫がエサ不足にならないようにしましょう。
キアゲハ
体長:70~90㎜
分布:北海道、本州、四国、九州